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「う、あ、あぁぁああ・・・!」
バタバタバタ・・・
「いったぁ・・!もう、ぶらさがれられなかったら鈴の意味ない・・」
ドーンと立派に立っている木。
少女はそれに話しかけるように愚痴を言った。

「それにしても綺麗だなぁ・・桜。」
ザァア・・・
花弁が舞い散る。辺り一面白ピンクだった。
空は一面に雲無く青い。
「ふあーぁ・・・」
大きく欠伸をすると、木の出来るだけ太く頑丈な枝に帯を巻きつける。
「よーし、もう一回!!!」
その帯を腰に巻きつける、と・・・

りーん、りーん・・・

20071111185957.jpg

「んぁーーーいい音!まだサビてなくてよかったー!」
青空は広くて、澄んでいた。

「いい音ね―――」
「!!」
すぐに帯をほぐと、枝から取ってきちんと立った。
「人間、ですか?あなた・・」
「そう。キーナって言うの。よろしくね」
「・・・人間は私達の音を自分のリラックスの為に使うかた嫌い」
「・・・・・・むぅ。困るなぁ」
口を少し尖がらせて、子供のように文句を言う。
害は・・ない?
「あなたの音がね、欲しいの!」
・・・
単刀直入に言いやがったな、こいつ。
「だからそーゆーのh・・」
「だからね!違うのよ!!音だけじゃなくて戦闘にも協力してほしいの!」
「なら尚更。私戦闘嫌いですから。」
「んぇー」
「ではっ・・。」
少し早めの歩きでその場を立ち去ろうとする。
するとその女は付いてきた。
そして私の帯の先を掴んできやがった。
「は、ひあ・・・」
私の第一の弱点はこの帯の先の丸い所で、長く掴まれると混乱する。
「うあ・・ちょ、やめ・・・」
がく、腰を落とす。
「あれ?!だ、大丈夫?!!」
ぱっ、と私の帯を離すと私に水を飲ませてくれた。

私はこの女にこの件を倍返しにしてもらう為、付いていった。

くる日もくる日も共に戦い、コンテストに出る日もあった。
だけれど別れは突然やってきたのだ。
「キーナぁ!!なんで突然シンオウなんかに・・っ」
「・・ん、とね。ちょっとあっちの方で研究したいの。」
「こっちではできないのですか?!」
「えぇ・・。シンオウの方の新しいポケモンを・・ね。」
「何で・・・そん、な・・っ」
「あなたはこの大木しか合わないだろうし・・」
「でも・・もう咲く自信ないです・・っ!来年の春に桜がまた咲くでしょうか・・?!あなたの居ないこの丘の桜は咲くでしょうか・・!」
「・・鈴・・・でも、あなたの合う木は稀にしかないんでしょう?」
「キーナ・・・」
「こっちの方に無理に来て合う木が無くて病気にでもなったら大変でしょう・・?」
「・・・わかりました。」
「・・鈴・・・」
「でも、何かあったらすぐ帰ってきて下さいね・・っ!」
「えぇ。そうする。そうするわ・・っ」
「研究の成果が出たらすぐにこっちに来るからね・・!!!」


「はい・・・まってます・・!!!」


それ以来、あの人は来なかった・・。
あの人の研究の書類はあの人の孫に渡されたらしい。
私はその孫を探そうと思っている。


今日も・・・また・・・。


終わり
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