2007.02.27 狐の嫁入り
***最終回***

「自分は・・まだ逃げているのだろうか」
雅はボソッと言った。
「私の幸せは、どこかにあるのだろうか・・」
「雅・・・!」
「ん?」
「ああ・・・夢来」
「何をしている」
「ん・・?なんでもない」
「そうか・・・」
雅と同じ長いすに腰掛ける。
「なんだ・・・」
「その、俺の妹、ってやつか?」
「・・・っ!」
「はっきり言うと・・・刺すぞ」
ナイフを突き出す。
「ふぅ・・そう乱暴的だからもてな・・」
瞬殺。
「そうだ、夢来」
「ん・・んん?」
「姫来の力吸収の為に人工生命体を作ろうと思ってるのだが、
 お前の率直的な意見を聞きたいっ」
「吸収かぁ・・・」
「人工生命体・・?ホムンクルスか?」
「それとは別に・・レベルは高いが器の中でなくても、生きられるものにしたいのだ。」
「本ならあるが・・大丈夫か?」
「うむ・・・難易度は星五つ。できるだけ強いのがいいが失敗するとパーだ。」
「調合か・・・?材料には生き血が必要だが・・」
「大丈夫だ。この間とっつかまえたお気に入りの血がある」
「肉体は蟲沼に入れておいたし・・・」
「それと蛙の目玉150g・・・」
慎重に品々を並べていく。
でも確かに、神速としかいいようがない。
聖真珠の力を完全に使いこなせるようになると、これぐらい出来て当然になる。
すり潰し、乾かして、またすり潰し、粉にする。
異臭漂う紫の怪しい薬が出来上がる。
それらを鍋にぶち込み混ぜると、異臭と同時に青っぽい煙がモクモクとたつ。
ただそれを、黙ってかき混ぜること5時間。
全てが混ぜ合った末に出来たのは、異臭の変な紺色の液体。
20070225215031.jpg



ドロドロ、と。
雅はソレを器に入れ、闇の国の漆黒の湖に浸すこと10時間。
ソレは黄色い光を側でふわふわと浮かばせ、目を覚ます。
20070225214932.jpg


雅でも、あの雅でさえも。
負けてしまうかもしれないような。
とても、強そうな、それでもってか弱そうな。
目には光しかなかった。いや、光しか見えないかのように。
光の世界のホムンクルス。
この生命体が生まれたと同時に。私は負けてしまう。
眩しかった。
「雅・・・」
「ふ れ る な」


雅はそう言った。
夢来は触れるのをやめた。

「光様・・・光様ですね?私に太陽をくださった」
「ワカッタノカイ。」
「はい。」
「オマエハ心ノ底カラ闇ダラケデハナイ。」
「はい・・・」
「オマエハ・・ナニヲノゾム?」
「え・・?」
「チカラカ?ヤミカ?」
「イイヤチガウ。」
「オマエガホシイノハ、ケガレナキココロ。」
「ユウジョウ、アイジョウ、タイセツナヒト。」
「オマエハ私ノ太陽デ少シ目ガサメタダロウ。」
「あ・・・私の心だ」
「ホワイトハート。ケガレナキココロ。ノゾムカ?」
「・・・・・・」
「ノゾムカ?ソレトモ。ノゾマナイカ?」
「の・・」









「のぞみま・・・・・す」








その一言で。
闇の世界に日が昇った。



「え?」
「コレハオマエノココロ。太陽ガ好キナオマエガ好キダッタ。デモ・・・」
「モウ一緒ニイレナイ・・・」
20070225214730.jpg



ホムンクルスは姿を消していった。
「まって!まってよ!!」
「モウアエナイカモシレナイ。ケレド・・・オマエハ私ヲ好キニナッテクレタナ。」
「アリガトウ・・・」
「まってよお婆ちゃん!」
「まってよーーー!!」
「まだ色々話す事があるの!お別れはいや!」
「お婆ちゃん!お婆ちゃん!私が不老不死の薬でもなんでも作るから!」
「いかないで!いかないで!!」
「いっちゃいや!お婆ちゃん!お婆ちゃん!」
「せっかく太陽をくれたじゃない!お別れいやああ!!」
「一緒に暮らしてもいいよ!不自由な生活はさせないから!きえないで!」


「いやあああああああああああああああ!!」



のこったのは、かすかに輝く光。
それと、優しい温もり。
光が、私の頭を撫でるように通る。
「お婆ちゃん・・・」
仲良しだったお婆ちゃん。
大好きだったお婆ちゃん。
お婆ちゃんの後を追っかけたくて妖精になろうとしたのに
皆に邪魔されたから。唯一の仲間はお婆ちゃんだった。
大好きだった。
お婆ちゃんが行方不明になってから、死神態度も大きくなってゆく。
大好きだったのに。
「雅・・・」
「帰っていいよ。」
「え・・?」
「家に帰りな・・妹がまってるはずだ。」
「あぁ・・・」


眠る。明日になれば。
幸せがまっていると信じて。











「姫来!」
「え・・・?」
「お兄ちゃん!!」
「・・・」
「姫来・・じゃあな」
桜花はだんだんとじわじわと、
姿を透明にさせていき、次第には消えてしまった。
「一緒に暮らそうね!お兄ちゃん!!」
「あぁ・・・」


私はお父さんも見つかり、家族でほんわか暮らす事になりました。
それは本当に平凡で。でも、少し寂しいのでした。






ふと、夢遥時代。
*************************
                                                       
「なんだ、水晶は私がみつけた!」
「いいや、先に印をつけたのは私だぞ」 

                       
二人は夢遥時代で上級クラスになるため、
過酷な試練を受ける事に。                                           
すいすいと、試練を乗り越える実力。                                      
それはほんとに、ほんとにすごくて。                                      
                                                       
                                                      
*************************



狐の嫁入り、終わり☆
2007.02.26
バトンですよ〜
誰でももっていって!でもコメントを!
だからといって、誰ももらっていってくれなかったら
コメントなしでいいからもらっていって;;
でわ、始めますぞ〜↓
2007.02.26 狐の嫁入り
「お湯を〜わか〜し〜て〜♪」
「アップルティーの〜ふ〜く〜ろ〜をい〜れて〜♪」
がささっ
「?」
「桜花さんかなぁ」
ガララ・・・!
窓を開ける。

「誰もいない・・」
シュッ
「背後・・?!」
「お そ い」

「!」

あっさりと。
鳥籠に入れられてしまって。

「ひめら・・・?!」

「おうかさーーん!」

「姫来・・・!」



トプ・・・
不思議な香り。

ぽた・・・
水がおちる・・・
「ん・・?」

「洞窟・・・?」





「フフフ」
「あ・・・雅?!」

「実験実験・・・」
「え・・・」
「ひっ」
メス・・?
洞窟なのに・・部屋。
部屋なのに・・洞窟。
「いやああぁああぁああぁああ!!」
「みやびいいいいい!!」
「ちぇ、また邪魔が」
「はぁ・・はぁ・・」
「どうした?息をきらして。」
「ひめら・・かえ・・・・・・」
「ん?」
「姫来を返せ!!」
「返すもんか」
「うぐぅ・・」
「雅様・・・」
「おう、もう少しだぞ」
「?!」
あれは確か・・・
そ し き の れ ん ち ゅ う

「いや・・もうやだぁ・・」
「お兄ちゃん・・・」


「記憶を消しましょう。まず、最初に。」

「いやあああああああああ!」

言葉と同時に。
炎が、洞窟中に。
20070225215152.jpg


燃えろ。
燃えてしまえ。
こんな連中いらない。
お兄ちゃんを帰せ。
燃えてしまえ!


「姫来!」

燃えろ。

「姫来!!」

燃えろ。

「ひめらいいいいい!!」

燃えてしまえ!!


炎は
もう
消す
のも
無理
だっ
た。









チュンチュン・・・

「ん・・・?」
「桜花さん・・・桜花さん?」
「ん・・姫来」
「組織の死体が・・丸焦げに・・・」
「?!」
20070225215115.jpg








「派手にやったな。」
「ですね。」

「聖真珠の力・・無駄に使うな」
「はーい」

「だが・・ようやくわかった」
「はい・・・」
「ボスは・・雅だな?」
「です。」

「雅か・・・そうかぁ・・」
「姫来、知ってるか・・?」
「なんですか?」
「一度、闇に手を染めた者は・・」
「後戻りできない。雅も・・・」
「戻れないでいるのかもしれない。」
「!!」




「あれで随分と、美しく、優しい娘だったんだ」
20070225215047.jpg

「ある日な、ストレスで人を次々と殺したらしい。」
「殺人鬼、という名を持って逃げていたんだそうだ」
20070225214957.jpg





汚れなき心はもう失った。
何故私は・・・
全てが真っ暗闇で。
逃げたい。
走り出した。私は・・・
何もできない。
ただ逃げてるだけなんだ。
死神として、生きた。
この心はもう、闇で。
暗い闇で。
眠れば夢になるだろうか。
起きたらいつもの朝があるだろうか。
朝には母上が「おはよう」といって、
姉上が「おはよう」と言ってくれるだろうか。
だったら眠ってしまおう。
20070225215010.jpg

明日には、幸せな日々が来る・・・
眠ろう・・・・・・・・・・



「雅は最後まで・・心は暗闇のままだったのだ。」





「雅さん・・・」



続く
2007.02.26 狐の嫁入り
「これじゃない・・これでもない!」
「あ・・・  これだ!」

パラパラ・・・

「えーと・・・」

「嵐の日は確か9月の最後らへんだったから・・・」

「9月の例を調べて・・・」
「んーと・・・」

「18日・・19日・・・  20日は・・・」

「これは!」
「姫来の兄・・・夢来」
「・・・・・・!」
「願いの森で狐を助けた・・・」
「それは・・・」


「姫来の兄・・・?」

「ということは、組織は姫来の事も知っているのでは?」
「よし、姫来の事も調べる・・」

「姫来は今、14歳だから・・」

「14年前・・・」

「8月15日、聖真珠家の子供、姫来誕生、組織の方も少し動いたという。」
20070225214624.jpg




「ふむ・・ふむふむ」
「・・・・・・・」


「何故。こんな過去が・・・?」
「そんな・・・」
「姫来に連絡しなければ・・・」
サッと、携帯電話を取る。

つ、つ、つ、つつつ・・・

ピー・・・


「あ、姫来?〜〜〜で〜〜〜だから〜〜〜・・・」

数分後・・・


「この資料だ。借りておいたから、先に家に帰っていてくれ」
「あ・・・は〜い」

桜花は、円の中に星を書き、それの真ん中に本を置き、
出てきた杖を刺した。





「はぁ・・・!」



過去移り。
過去に移れるという魔法。

「ん・・・?」

「あれは・・・!」

「おにーちゃーん」
「ん・・?姫来」
「おにーちゃん・・おにーちゃん!」
「なんだ?」
「お花・・摘んだのよ!あげる〜」
「うん・・?ありがとう」

「夢来。」
「あ・・・」
「取引の仕事が入った。今度は大量の火薬だ。」
「倉庫から出して麗優研究所に。」
「はい・・・・・・」

「なんだ、その花は。」
「え・・あのっ」
「組織に入ってまで凡人気取りか。随分と勝手なものだ・・」
ばしっ
組織が花を夢来から取り上げ、地面に投げ捨てた。
「あ・・・」
「おにーちゃん・・・・・・」
「姫来・・・またな」
「おにーちゃん!」

「うるさい・・・そんなにうるさいと組織の実験台にするぞ」
「ひっ!」
姫来はぶるぶる、と身体を震わし、終いには腰を抜かしてベンチに
座り込んでしまった。
「大丈夫・・おにーちゃんは大丈夫・・・・・・」
「大丈夫だもん・・大丈夫って言ってたもん・・・・・・・」
「でもぉ・・こわいよ・・おにーちゃんっ」
「えぐ・・ひっく・・・・・ぐずっ」
「う・・うぅうぅうう」
怖い。
自分の兄が今、
どんな事に手を出しているのか。
わからない。
わからないからこそ怖い。
どうしよう。
震えが収まらない。
これは・・・
不安?


「おにーちゃん!」
「ただいま・・・」
傷ついて帰ってきた自分の兄は嫌だった。
「おにーちゃん・・もうやめよっ」
「やめようよ・・・」
「姫来・・・」
「にげよ・・」
「ん?」
「逃げようよ・・・おにーちゃん!」

俺は
姫来の言葉に応えられなかった。

「無理だ・・・」
「組織は・・、いつでも追ってくるだろう」
「おにーちゃん・・・」
「うぅ・・」

それから、8月
俺は逃げたんだ。
姫来を置いて。

「あー・・・」
「やめよ・・この過去は・・だめだ」
「私の見ていいものではない気がする」

ポゥ・・!






シュン・・・

「ん・・・」
「ん?!」
「死神の気配・・」
「姫来!!」




続く
2007.02.25 狐の嫁入り
「桜ねえ!」
「・・・・・・」



「唯奈・・?」


「あ、おぼえてた〜」
唯奈。

桜花の従妹。

「お茶です。」
「あ、ありがとーって。  っっっ!」

「フフフ、驚いただろう」

「やっば!本物だぁ〜 てか、姫来様じゃん〜」
「え?てか、本当だったんだ〜 え、てか聖真珠ーっ」
じーーーん

ここまで驚いてくれた人はいない。と。

「てゆーか、桜ねえ!」
「む?」
「これ、届けろって。」
「ん?これは・・」

「きゃー☆ いなり寿司〜!」

「えへへ〜」

「ん?」


(( 大丈夫か?! ))

(( これを食べろ、休め。 俺はいくからな・・・ グッ ))

(( 怪我をしただけだ。  休んでいろ ))

「っ!」
「桜ねえ?」
「桜花さんっ」

「あ・・・」

「どうかしましたか・・?」
「あ、ううん、べつに」

「昔・・な。私を助けてくれた人の事を思い出しただけだ。」

「恩人・・・というのか」
「・・・・・・」

「桜ねえ・・・きかせて」

「・・・・・・ そうだろうな、唯奈なら」


ある日の事だ。
山道を歩いていると、嵐になってな。
霧まで漂い、家までの道がわからなくなった。
20070225214307.jpg


そんな時、男がやってきてな。
食べ物や毛布を私に与え、去って行った。
何かがあって、逃げていたらしい。
それからな、恋心、かな。
そういうものが芽生えた。
次の日には青空になって、無事、家に帰れた。


「桜花さん・・・」
「運命だね!」
「はは・・・そうだ、私がお前になついたのは。」
「その男に似てたからかなぁ」
「え?私ですか?」
「あぁ・・。もう顔も、うっすらとしか覚えてないんだ。」
「でもな・・・何故だか、忘れられない」
「こう・・優しく笑うんだ。」
「姫来を見ると、思い出す。」
「私・・・ですかぁ」
20070225215213.jpg



「いいんだ。そいつは、ちびっこい狐なんて覚えていないはずだから。」

「きっと、覚えてますよ!」
「え・・・?」
「覚えてます!だって、桜花さん、誇らしげに語っていたじゃないですか!」
「!」
「絶対とは言えませんが、きっと・・・!」
「・・・・・・ありがとう」
「そうだ、その笑顔だ・・・」
「雨さえも寄せ付けないような、明るい笑顔」

ぽろぽろ、と涙が零れる。

「あ・・なんだろ?」
「目から汁が・・ なんだろ・・・」
「自分でも、気づいてるはずですよ・・・」
「それは、恋涙です」

「はは・・  大丈夫」

「悲しみに染まる涙は、もうこりごりだから・・・」
「これからは、できるだけ、良い涙を流すよ」

「できたら流さないでくださいっ」

「あはっ」

「じゃ、帰るね」
「そうだ、桜ねえ。これ!」

サッと、何かを渡す。

「こ・・これはっ」

「その男の人、聖真珠家って事がわかったの。」
20070225214140.jpg



「う・・・そ」
「見事に名前の所にシミがあるし・・」
「行方不明って・・・」
「うちの情報網に調べさせたんだ」
「ああ・・・忍びか」
「そう!特に瀬華ちゃんはすごいんだからっ」
「容姿端麗、頭脳明晰、運動抜群のちょーーーすごい子だから!」
「そうだなぁ・・瀬華にならなんでもできる・・・」
「それがちがうんだなーー」
「その人の名前がぜんっぜん!」
「その組織もみつからないの」
「えぇ?!あの瀬華でもか!」
「そう・・・なにかが厳密に、でも確かに動いているの」
「いつか、全てが完成したときには・・・」
「失うものが・・増えるかもしれない」
「それってどういう・・・」
「じゃあね!私は帰るから〜」
「瀬華ちゃんの捜査はすごいから!次、ココに来るときも期待しといてねっ」

「じゃあね!」

「・・・・・・・・・・」
「桜花さん・・・聖真珠ってことは・・」
「ああ、姫来に関係あるかもしれない。」
「何かが・・・?一体、なんだというんだっ!」
「くそぅ・・わからない!恩人に危機があったら・・どうしよう!」
「桜花さん・・・」
「姫来・・・」
「はいっ」
「お前は、深兎図書館で聖真珠の事を調べてくれ」
「私は・・光来家の屋敷の図書館で色々と調べる・・・」
「わ・・わかりました!」



続く
2007.02.21 リーフ〜
20070221191445.jpg

※クリックアップ機能アリ

リーフ、描いてみました〜・・・

どうでしょうか?
主人公はリーフグリーン&ファイアーレッドの
(おんなのこ)が好き!
なんだか見た目可愛い!
藁人形はいいから・・・
新主人公に嫉妬してるだけですので・・・
どーかなぁ・・・


でわ〜('-'*)ノシ
題名は↑なんだそうです!
強制!
続きへどうぞ〜^^
2007.02.16 かわい〜!
http://www.san-x.co.jp/newcha/2007/new225.html
↑クリックすれば見れるよ!

かわいー!

リラックマ、今年のバージョンは・・・?!

コリラックマのやんちゃな毎日・・・!

悪い子なんですよ!これが!!
でも・・・


可愛い・・・('-'*)


ぬいぐるみ、ほしー!けど・・
高い・・・・・・・・・・

でわ〜(;-;)ノシ
「はぁ・・」
春香が溜息。
それと同時に白い息が・・
「どうしたの?春香さん」
「ううん、なんかねぇ・・」
「子供の頃が思い出せなくて」
「そうですか・・」
ずきんっ
夏海の胸が痛んだ。
数メートル離れた夏海も、
ちゃんと聞いていた。
「お母様・・・」
そう呟くと、涙を流した。
「春香はこんなにも良い子じゃないですか?!」
ボソッと言い、涙をぽろぽろ流した。
「くぅっ・・」


「そうだ!外に出ましょう!」
「はい?」
「暖かい服を着て、外に出て遊びましょう!」
「もやっとした気持ちも晴れますよ!」
「・・・うん、行こうか」


そして外・・・







「ふぅ・・冷たい・・」
「わぁー!雪だあ!あそぼーっ!」
「・・うん!」
「雪合戦に、かまくらに、雪だるまにィ!」
「うんうん!」
「まず、雪合戦!」


「いくよー」
「うん!」
「えい!」
ぼとっ
「やぁ!」
ぼとぼとっ
「んー」
「ふふっ楽しい♪」
「戦争も嘘のよう・・」
「そだ!輝石さん!」
「うん!」
「kisekiwoyoboutukinohikariwo!!」
「ン・・」
「オハヨウ、ミンナ」
「アレ、雪フッテルネ」
「はい!」
「楽シソウ。ワタシモヤル。」
「はい!」


「わーっ!」
「ふふ!」
「アハ!」
「やーっ!」
「アハハ!」
「くすくす!」


「みんな、そろそろ帰りましょう!」
「「うん!」」


ポワァ・・・


「あれ?今何か・・」


((迎えに行きます。))
((もうすぐ・・時は終わる。))
((この世界を大封印しなければならない))
((もうすぐ、迎えに行きます))
((我が血筋よ。))


「?!」
「なんだったんだろう・・・・・・」

「あなたは・・誰?」
((エルビル。我が名はエルビル。))
「エルビル様っ?!」
((この世界、封印する。))
((それは、天魔人界の定め))
「何故?何故ですか!」
「この前は、あんなに慰めてくれたのに!」
((この世界は戦争を起こし、
 たくさんの人を失った。))
((また昔のように力を使おう。尽きるまで。))
「?!」
((そして、私は眠りにつく。目覚めた頃には、
 この世界は平和で満ち溢れるだろう))
((その時、封印を解き、また平和な世界を
 育てよう・・))
「な・・っ!仲間達は?!」
((案ずるな、そちらの世界に送り届ける。))
((その時、記憶はないだろうが、
 そなたの身近にいるだろう。))
「それは・・いつですか?!」
((次、たくさんの人が命を失う時。))
「次の戦争ですね?!」
((ああ))
「・・・っ」




「ご馳走様でした・・・」
「あれ?ひびき、あまり食べてないね」
「うん・・食欲ないの」
「そう・・・・・・」
そういいながら、自分の部屋に行って布団をかぶった。
「さっきから・・変だな」
「え?」
「ひびきだよ!」
「あ・・そう・・だね」
「絶対、何か悩みでもあったんだ!」
「みんなで聞いてあげよう!」
「「おーっ!!」」



翌日・・・


「んーっ!」
「ひびき、おはよー」
「ん?どうしたの、皆揃って」
「ん?あはは・・あのね」
「ひびき、悩みでもあるの?」

「え・・・」

「あの・・ですね」
「ん?」
ぽろぽろと涙が流れた。
「ひびき?」
「あの・・皆、消えちゃうんだよ・・・?」
「私達、この世界から消えて、地球に行って・・」
「だから・・っ!」
「大封印がぁ・・っ!」
「ふわああぁぁあん!!」
「ひびき?!どしたの?!」
「だってぇええ!ふわああん!!」
「ひびきー??」


そして私は、泣き疲れて寝てしまった。
皆も寝てしまった。


「すー・・」










*最終回*

「今日が戦争・・・」
ぽつんと呟く。
((ゴーーーーーーーン))
「あ!!」
始まりの鐘。
いつもより遠く響く。
「着替えよう・・・」


バシャ!スッ・・、ジーーーファサ・・


「うん!行こう!」


「みんな、おはよう」
「ひびき!大変だ!」
「何?」
「いつもより・・死人が増えてる!」
「?!」
そこは、死体の山だった。
地獄絵図。
まさにその言葉がぴったりであろう。
「な・・・に、これ!」
「わかんない!」
「わかんないよ・・・・・・」
その時、皆の目から涙が流れた。
ぽろぽろぽろ。
「う・・ひっく・・」
「ぐすん・・・」


「私達も・・行こう。」
「うん・・」


「やぁー!!」
「はぁー!!」
「えい!」
「とぉ!!」


それは、激しく、厳しい戦い。

「やっ!やだ!やめて!」
その時、春香が殺されかけた。
皆、殺されかけて、死ぬ寸前になった時。


ポワァン


「?!」
((我が名はエルビル。))
((この世界を救い、大封印をする為やってきた))
「エルビル・・様」
((はぁっ!))


エルビルが叫んだら、
そこら一面に光が広まった。


「?!」

((我は、ひびきと共になる。))
「え・・・?」
((お前の中に居る。お前は・・・))
((大天使だったのだ。))
その時、ひびきの背中の翼がとつもなく大きくなり、
ひびきは空に舞い上がった。
「そっか、私・・・」
「帰る日が・・やってきたんだね・・」
((そうだ。ほら、我と共になるのだ))
「はい・・・っ!」
その時、エルビルとひびきの体が重なった。
そして皆に言った。
「みんな、また、会えるから。今は、さよなら!」
「また会おうね・・・」
「ひびき?!」
「どうしたの!ひびき?!」
「さよ・・なら・・・また・・ね・・・・・・」
「ひびきぃいぃぃいぃぃいい!!」


その時、ひらりと何かが降ってきた。
それは、一枚のひびきの羽だった。
みんなは、それを大切にしまっておいた。






(みんな、またね・・・)










チュン、チチチ・・・
「ひびきー!いとこ達が来てるから!休みだからって
ダラダラしてるんじゃないの!」
「え・・・?あれ!みんなは!」
「いとこ達はリビングだよ?」
「違うの!みんな・・あれ?」
布団の上に、皆と撮った写真があった。
「あ・・」
「そっか・・・帰って・・来たんだ」
ぽろっ・・・・・・
涙がこぼれた
「ひびき?いとこ達来てるよ!」
「・・はーい」
涙を拭くと、リビングへ向かった。


「あれ?みんな・・」
「こんにちは!ひびきちゃん。」
「おねね、遊びに来たよ!」
「・・・っ!」
「そういえば・・エルビル様が、
 私の身近な所に居るって・・・」
その時、夏海のポケットから、一枚の
羽が落ちた。
「あ!!大切なもの!!」
とっさにそれを拾い上げた。
「もしかして!」
「どうしたの?ひびき」
「春香さん!夏海さん!優歌ちゃん!輝石さん!桜花さん!
 香奈ちゃん!」
「「なに?」」
「また、会えたね!」


「「うん!!」」









世界守護、終わり
翌日翌日・・・・・・


「えーと・・」
「何故に、海の次に・・箱根?」
「さぁさぁ、入って」
「う・・うん」
「わぁー豪華な夕食!」




「パクパク、パクンッ」
「わぁー、デザート可愛い!」
「季節事に変わるんだって、春には桜のケーキ、夏には
 かき氷の入ったシフォンケーキ、秋には葉っぱの形の
 和菓子に光香の花のクリームが乗ったやつ、冬には
 花の蜜をかけた雪で出来た雪だるまー」
「で、今は秋だから葉っぱの形の・・」
「うん、和菓子」
「クリーム美味しいー」
「光香の花で作ったからね」
「光香の花って?」
「アレ」
旅館の目の前には、大きな木が立っていた。
「大きいーっ!」
「で、あの花をすり潰したんだよ。」
「ココにしかない、世界で一つだけの木なんだ。
 観光地としても有名だけど・・・・・・」
「エルビル様が与えたって説もあるけど・・・・・・」
「行ってくる!!」
ピューン
「飛ぶかのように行ってしまった。」


「わぁー!きれーい!」
「一つ・・」
プチッ




「コレ・・懐かしい感じがする・・なんで?」
ジジ・・ジジジ
「アレ?」
「目の前が真っ暗に・・・・・・」
「アレ?」
目の前に現れたのは、自分の姿だった。
「「お母さん、お庭の光香の花でケーキ作って」」
「「良いわよ」」
「お・・母さん?私の・・・・・・お母さん?」
「「わーい!」」
「何?何なの?」
「「アレぇ、お母さん、目の前が真っ暗だよ?」」
「「お母さん?どこ?」」
「いやあああ!やめてえええ!!」
そしたら、真っ暗な所から手が伸びた。
「さあ、おいで」
「!?」
「おいで」
「っ!」
私はその手を掴んだ。
ズルズルと引きずられる。
それと共に私の心は安心を取り戻して行った。
「光香の花粉に中ったのね」
「?!」
「大丈夫、私は光香の精だから」
「え・・・?」
「光香の花には過去を見せる毒のような薬のような花粉があって、
 光香の花に顔を近づけすぎたのね、ココが箱根で良かった。
 あなた、お客さんよね?また幻覚が起きたら大変だから、
 お風呂で洗ってらっしゃい」
「はいぃ」
「じゃあね、またね」
「ハイ!」
「あ、名前を聞いてなかったな」
「私の名前は宝香!あなたは?」
「ひびき!ひびきと言います!」
「じゃーね!」
「ハイ!ハイ!」


「夏海さん」
「おお、今、温泉入ろうとしてた所だよ」
「あ、私も!」


6分後・・・・・・


「ふー」
「気持ちいぃー」






「ふぅ、花粉を良く洗って・・」
「え?花粉が何だって?」
「いやぁ、何でもないですぅー」
「ふーん?変なのー」
「はぁ・・・・・・」
「少し逆上せてきたなー」
「出るか」
「ははーい」
「ひびき?」
「は・・い」
「まってひびき、顔が赤い・・・・・・」
ドクンドクン
心臓の高鳴り。
意識が薄くなる。
ドタッ!
「ひびき?!」
皆、どうしたんだろう。
真っ暗だ・・何も見えない。
嫌だなぁ


「ひびき!」
「ふぇ?」
「ひびきぃ!」
「んー。」
「ゴホゴホ!」
「49度6分もあったんだよ」
「ぇぇ?」
「ひびき・・寝てな」
「ぅん」
「ハァ・・・・・・」
「ハイ、女将さんが作ってくれたの。」
「光香の白玉。」
「光香・・・・・・」
ジジジ・・ジジ
「「お母さん?どこ?」」
「「真っ暗だよ?」」
「真っ暗・・目の前が・・真っ暗・・・・・・」
「いや・・」
「いやああああああ!」
「ひびき?!」
「あ・・」
「何でもない」
「そう・・」
「アレ?」
「夏海さん、どうか・・しました?」
ジジジジ・・・・・・ジジジ
「「あなたはもう、お姉ちゃんだから・・・」」
「「出来るわね?このお仕事。」」
「「お向かいの佐織ちゃんに・・届けて」」
「「はい。お母様」」
「「いい子」」
「「春香も大きくなったらコレぐらいになってたのかしら」」
「「ま、春香は私の退屈をしのぐ玩具だったけどね」」
ドクン
「おか・・様」
「春香もそうだから・・春香もいい子、いい子だから・・・」
「玩具じゃない・・・・・・」
「夏海さん?」
「!!・・・ごめん」
「花粉が残ってるのか・・女将さんめ」
「・・・・・・・・・・」
「寝ましょう」
「あ・・うん」

チュン、チチチ・・チュンチュン
「・・ん?」
「あ・・昨日・・・・・・」
「そっか・・朝・・・」
「あれ?」




「あ・・」
「夏海さん、手、つないでてくれたの・・・?」
「う・・うーん」
「夏海さん、うなされてる」
「おかぁさまぁ、春香をいじめちゃ・・や・・・」
「うーん、うーん」
「夏海さん?」
「うーん・・ん?」
「ひび・・き、おは・・・・・・よ」
「夏海さん、半泣き・・・」
「ふあーあ、んー、夢見が悪かったよ」
「ひびき、熱は?」
「えーと、今測ります」
ピピピピピピ
「えーと、37点3分」
「下がったね」
「・・ハイ・・・・・・」
「ありがとうございました」
「へ?何が?」
「いいえ、何でも」
「変なの」
「もっと・・一緒にいたい・・・・・・」
「どうしたの?ひびき?涙が・・・」
「あの時、宝香さんが助けてくれなかったら・・・・・・
 私は・・・・・・・・・・っ!」
「ひびき?」
「消えたくない・・離れたくない・・・・・・」
「きっと、いつか消えちゃう!皆と・・・・・・・・・・」
「離れちゃう・・・・・・」




「大丈夫・・・・・・」
「私はちゃんと、ココにいる」
「な・・つみ・・・さん?」
ギュッ・・・・・・
強く、抱きしめてくれた。
「ふわ・・」
「ふわあああん、わあぁあん!!!」
「ココにいる!いるから!」
「消えちゃ・・ダメだよ!」
気がつくと、夏海さんも泣いていた。
「消えないで・・いてね」
「はい・・はい・・・消えない・・消えたくない・・・・・・」
「絶対!皆と!一緒!」
「一緒・・・・・・・・・・」
「幸せです!」
「精一杯生きます!頑張ります!」
「私も!精一杯!一生を、この天魔人界で過ごす!」
「皆と・・過ごす」

暖かかった。
とても、とても。
そんな時、輝石さんが起きた。
「エルビル様・・・?」
「輝石さん?」
「エルビル様が居たの。私にこう言ったわ」
「「あなたの将来は・・・私が守る」って」
「きっと、未来運がいいんだわ。」
「あれ?なんで私こんな事言ってるの?」
「いや・・・知らないですけど・・・・・・」
「まぁ、いいわ」
「久しぶりに式をしましょう」
「へ?なんのですか?」
「神様を崇める為よ。手伝って」
「今日の輝石さん、ちょっと変」
「何が?」
「喋り方とか、性格とか」
「ふーん・・・まぁいいわ」
「着替えてくる」
「あ、輝石さん」
「なぁに?」
「私達の服は?」
「白か黒か紺か・・ってとこね。服ある?」
「は・・はい!」


10分・・・・・・


「ふぅ」
「始めます」
「はい?!はい!!」
スゥっと息を吸って、
吐いた。
「我が問いに答えよ、神は天を使えべく、精霊は神を崇めよ」




「人は天の真下の地上、今も神を祭ろう。」
「我の力、天の力、交じるべく出会った。」
「我が問いに答えよ。」
「輝石さん・・・・・・?」
「これは・・・体移り」
「体移り?」
「うん、体交じりとか体移りとか言うんだけど・・・・・・」
「その人の体に神や霊を呼んだりして、その人の
 体で喋る事が可能になるの。」
「エルビル様と話せるように、頑張ってるんだ・・・」
その後、輝石さんの様子が変わった。
「私は・・・エルビル・・・・・・」
「私を呼んだのは誰です?」
「ふわぁ・・・」
圧倒的。
輝石さんなんかじゃない。
この人は・・・
「エルビル・・・様?」
「そうですが」
「本物ぉ!」
「ひびき・・・行ってきなよ」
「はい!」
「エルビル様!私、どうしたらいいんでしょう」
「?」
「変なんです!消えるかも・・・この世界は・・・私!」
「もう一回・・・落ち着いて、言ってご覧なさい」
「私、変なんです」
「何でですか?」
「消えるかもしれないんです・・・」
「私、この世界に来たとき、どんどん仲間を増やしていって!」
「皆で旅をしました!戦争を・・・しました」
「楽しくご飯を食べて、寝たり、遊んだり!」
「でも、いつからか狂ってしまった!」
「いつから狂ったのかはわからないけれど・・・」
「あなたは・・・ここにいるはずのない存在」
「私はあなたの中にいるのですよ」
「あなたは・・・崩れてしまうかもしれない」
「どうすれば・・・いいんですか?」
「今の時間を精一杯生きて」
「皆、今日を生きるんですよ。」
「この時間を生きるんですよ」
「出来る限り長く、この世界に居ませんか?」
「あなたは・・・あなただからこそ・・・可能なんです」
「あなたでしか・・、救って・・・あげられませんよ」
「あなたは、あなたでいいんです」
「はい・・・」
「エルビル様!」
「あら、オウカラ、カナミー」
「お久しぶりね」
「エルビル様ぁ!」
「まぁまぁ、可愛い子達だこと」
「ひっく、エルビル様ぁ〜、ぐすん、ふえ〜ん」
「あらあらあら」
「会いたかったよう・・・ずうっと・・待ってたんですよう?」
「よく・・・仕えてくれたわね」
「もう・・・行っていいのよ?」
「いやです!行きません!」
「あらあらあら」
「もう・・・限界よ・・・私の精力も、この子の体力も」
「行くわね・・・またね」
「エルビル様ぁ!」
「ま△□○○×@た*+=#ね」
「あぁ!」
「ふえーん、ふわわぁぁん!」
そして、最後に聞こえた気がした。
後は、あなた次第。頑張って。
って・・・・・・。
その後、輝石さんは疲れたのかぐっすりしていた。
もう、休日も終わりかなぁ・・・・・・・
明日には、またあの戦争が始まる。
そんな日常でも、エルビル様に会えて良かった気がする。
「ありがとう」
私は空に向かってこの言葉を言った。
ちゃんと、エルビル様に届いたらいいなぁ。
この言葉が。

夢を見た。
久しぶりの夢。
道を歩いていた。




長い道だった。
誰かが先に立っていた。
誰?
そもそも私は・・・
誰だろう?


バッ!


「ん?」
「あ、優歌ちゃん、起きたの?」
「ん。」
「おねねは?」
「ひびきは庭。妖精とお話してる。」
「そう・・・」
「朝ごはんは?」
「輝石さんが作ってあるって。」
「そう・・・」
「晩ご飯、何かな?」
「ラーメンだって」
「そう・・・」
「優歌、どうしたの?」
「ううん、何でもない」
「あ、優歌、本、読む?」
「うんっ!」
「なんだコレ・・・(道)?」


ドクンッ


「あ・・・れ」
((長い道だった。誰かが先に立っていた。))
「やめ・・て」
「いやなの・・もういやなの・・・」
「後悔・・・しちゃったの」
「もう・・・いやぁ・・・」
「助けて・・・おかか」
「おかか・・・おとと・・・」
「優歌?」
「いやなの・・・道の先に行かないと・・・」
「その人とお話しないと・・・・・・」
「・・・っ!」
「いやなのぉぉぉおおぉぉおぉ!!」
「優歌っ!!」
「あ・・・」
「大丈夫・・・なの。私・・・」
「おかか・・・・・」
「おかかは・・・」
「私は・・・」


ギュ!


「春香おねね・・・?」
「大丈夫だよ。私が守る!」
「ずーうっと」
「春香おねね・・・・・・・・」


キュ・・・ッ


「ありがとう・・・」


ああ、道の先に・・・
たどりついたよ。

「今日は戦争・・・か」
布団から起きながら、ボソッと呟いた。
「うわ、さっむ!」
ブルブルっと体を震わせる。
そっと窓の外を見た。





「雪だ・・・通りで寒い訳だ。」
布団に入りながら言った。
「ざむっ・・・ひ〜・・・」
暖房のスタートボタンを押すと、即座に暖房の前に
移動した。
「はー・・・あったかーい」
幸せそうな顔も、すぐに終わった。
((ゴーンゴーンゴーン))
「鐘だ・・・」
戦場へ行くと、皆がいた。
「ふわぁ・・・皆いる・・」
はぁ〜っと白い息を出しながら言った。
「寒い・・ねー」
「うんうん、ほんと!」
皆、ブルブルっと体を震わせた。
「あれ?輝石さん、寒くなさそうですね・・って、あ!!」
「ふふ・・私は厚着をしてきましたから。」
そこには、服を4枚重ねで着ている輝石の姿があった。
「刺されても、体を通りにくくなりました」
「すごいなー輝石さん」
「私もーっ!」
優歌が、夏海の体をつんつん突いた。
「ん?あ!かわ・・・いい」
「雪だるま優歌・・・はわ〜」
そこには、白いマフラー、白い手袋、白い帽子、白い靴下、
白い靴、白い服を装備した優歌がいた。
「えっへへ〜」
にこにこしている。
「おねねーっ!可愛いでしょーっ!!」
「うん!すっごく可愛いよ!」
「やったぁ!」
くるくると、回りながら喜ぶ暇は、まず無かった。
「「コレから、戦争を始める。武器よぉーい」」
どん!
ドドドドドドドドドドドドドド!!
騎士が迫り来る。
「はぁーっ!!」
「やあああああ!!」
「いけえええええええ!!」
「jkhfdsuifkgufiousfyudfhsui!!」
「陽、宝、郷、鶯!!」
「えいやああああああ!!」
皆、一斉に迫る。
血の海。
それは、
残酷としか、
言いようが
無かった。
涙を流しながら
人を倒していった。
「やあああああああああ!!」
「はぁ・・はぁはぁ・・ぜぇぜぇ・・」
「ふぅ・・・・・・・・」
「皆、無事?!」
「それが・・・」
「え?」
そこには、倒れている輝石の姿があった。
「はぁ・・この・・服・・・なら・・・・だいじょ・・ぶ
 ・・・って・・思ったん・・だけど・・・な」
「ダメ・・だった・・・・・・なぁ・・・・・」
「輝石さん!!」
輝石は、涙を流しながら、
息の根を・・・止めた。
「輝石さん!輝石さん!輝石さん!」
「輝石さぁん!!」






















「ヒビキ・・ココ、ワタシ、ココイル。」
「え・・・?」
そこには、小さな妖精がいた。
「ワタシ、ユウカノ妖精ナッタ。」
「ユウカ、ワタシ呼ンダラ、イツデモ会エル。」
「輝石さん、優歌ちゃんの札の妖精になったの?!」
「ウン。ソウ。ワタシ、タマシイ、コノ世ニ、
 トッテオイタ。」
「イツデモ会エル。マタ、呼ンデ。」
「はい!はい!輝石さん!」
「ジャアネ」
そのまま、輝石の姿は、優歌の札に吸い込まれた。
「よかったぁ・・」
((ゴーンゴーンゴーン))
「あ!帰る時間!帰ろう!」
「うん!」
「ん〜、おはよ〜」
「みなさ〜ん、ご飯ですよ〜」
「香奈ちゃん??」
「あの、ご飯を作ったのですが・・」
「わ〜!美味しそう〜♪」
「・・・・・美味しそう・・」
「あの、食べてみてください・・」
「じゃ、遠慮なく♪」
パクッ!
「お、美味しい〜♪」
「美味。」
「美味って、あ!」
「夢月、出てきたの?」
「すいません・・」
「いいよ〜」
「獣札ですね。」
「香奈ちゃん、知ってるの?」
「エルビル様・・」
「あれ?コレ桜乱さんが言ってた・・」
「え?もしかして香奈ちゃんって・・」
「カナミー?カナミー・フェイルなの?」
「え?もしかして・・お姉ちゃん?」
「え?香奈ちゃんと桜花さんって・・」
バッ!!
自分の口をふさいだ。
(そうだ、桜乱さんが桜花さんって秘密なんだ・・)
「オウカラは私と同じ、エルビル様の召使いです。」
「そして、私の姉です。」
「本名はカナミー・フェイルです。」
「私の本名は、オウカラ・フェイルです。」
ゴーンゴーンゴーンゴーンゴーン
鐘の鳴る音。
「あ、戦争だ!」
「フィル!」
「それは?」
「ナイフ使いのナイフです。」
「香奈ちゃんはナイフ使いねー」
「はい。」




「やァァァァァ!!」


「トッ!ヤァ!」
「香奈ちゃん、後ろ・・!」
「ヤァァァァァァァ!」
「ひびき様、有難う御座います!」
「いやぁ・・」
「く・・っ!」
「桜花ちゃん、一緒に封じてくれない?」
「はいー」
「お姉ちゃん、手加減なしだよぅ」
「わかってるって!」
「だってエルビル様と・・」
「ひびき様の為だから・・でしょ?」
「お姉ちゃん・・・・・」
「香奈、前!」
「おーっと!」
シュタッ!
相手の剣にバランス良く乗る。
「エルビル様の召使いをやっていた私に挑もうなど・・
 100億万年早いわ!」
そのまま思いっきり蹴り。
「うっわ、痛そー」
「う・・」
「香奈ちゃん?」
「わ、赤くなってる・・」
「このぐらい・・・・・・・」
立ち上がろうとする。
「痛っ!」
「もう・・・・・・・・・・」
「輝石さん、回復魔法・・お願いできますか?」
「はい。」
パァァァァァァァ
傷が消えていく。
「わぁ・・」
「すごい・・・・・!」
「まぁ、このぐらいの傷なら任せて下さい。」
「・・・・・有難う御座います・・・・・・・」
「^^」
ニコッと微笑む。
安心させてあげよう・・と思ったから。
「そういえば、桜花さん、フード外して見せて下さいよー!」
「え?え?」
「わぁー!」




「う・・」
「わ〜、可愛い!」
「あのぅ・・」
「か・・か・・・・・」
「可愛いよーぅ!お姉ちゃーん!」
「わ、香奈〜」
「姉妹っていいものですね・・」
「輝石さん?」
「私も兄がいましたから・・」
「そう・・なんですか」

「輝石さんにはお兄さんがいたのですね・・」
「はい・・・・・・・・・・」
(アレ?もしかしてあの時の騎士は・・兄さん?)(25話参照)
「どうしました?」
「いいえ、何でもありません・・・・・」
「何の話をしているのかな?」
「その声は・・!」
「やぁ、何年ぶりかな?何ヶ月ぶりかな?」
「兄さん!」
「久しぶりだね・・輝石」





「兄さん!」
「おっと・・」
「兄さん、兄さん、兄さぁん!」
「輝石さんのお兄さん?」
(輝石さんの泣く顔・・初めて見た・・)
コクン
真っ赤な顔でうなずく。
「私は夜瀬葉 輝石。」
「兄さんは夜瀬葉 美石。」
「みせきさん・・」
「よらいは・・みせきさん・・・・・」
「輝く石と美しい石・・ですか。」
「はい。」
「綺麗な名前ですね^^」
「いやぁ・・」
「お兄さんと会えてよかったですねぇ」
「はい!」
それはいつも冷静な輝石が見せない明るい一面だった。
その笑顔はとても明るい暖かい笑顔だった。
「じゃあ、俺は行く。」
「兄さん!?」
「じゃあな」
「兄さん・・・・・・・・・・・・・・・」
「またいつか会えるよ・・お兄さんに。」
「はい・・・・・」
そのまま手を振り続けた。
自分の大切な兄に。

ゴーンゴーンゴーンゴーンゴーン
「あ、鐘だ!」
「帰ろう!」


10分後・・・・・


「ふぅ・・・・・・・・・・」
「お届け物でぇーす!」
「んー?」
「夏海様と・・その妹様へでぇーす!」
「いいいいい、妹??」
「この字・・お母様からだわ・・」
あなたには妹が居ます。
私はその妹を捨てました。
腕に十字架のついている腕輪をつけました。
私の形見だ・・・・・と。
あなたの世話で精一杯だったのです。
お願い。妹を
妹を・・助けてあげて。
名前をつけずに私は子を捨てました。
その後、誰かが拾っていました。
後ろに大きく書かれていました。
(葉羅)・・・・・と。
多分、そのお方の名前です。
お願い・・助けてあげて・・・・・
「葉羅・・・・・」
「親分だ!」
「それに・・私の過去に似ている・・・・・」
「もしかして・・夏海さんは・・私の姉さん?」
「春香が・・私の妹?」
「私のいも・・うと・・・・・」




「ひっく、ひっく、ぐすん・・・・・」
「会いたかったの・・・・・」
「夢に・・出てきて・・私はあなたの妹よ・・って」
「お母様に私には妹がいるの?って聞いたら、
 お母様、鋭いね、ってだけ言ったの。」
「私はまだ小さくてその言葉はどういう意味だったのか
 わからなかったけど、私、今ならわかる。
 お母様は私の直感が鋭いね、って言ったんだ・・」
「姉さん?私の・・・・・」
「姉さん・・・・・」
「あ、包みに何か入ってる!」
「え?」
「んー・・・・・と」
「写真・・・・・・・・・・」
「お母様とお父様と私と・・春香」
「う・・・・・」
「わぁーん!」
「姉さん!私、悲しい・・」
「何でかな・・私・・・・・変?」
「ううん、いいの。」
「好きなだけ・・泣きなさい。」
「甘えて・・いいよ。」




「お母様、私・・」
「妹を・・・・・助けられました・・・・・・・・・・」

「・・・・・エルビル様・・・・・」
「お姉ちゃん?」
ゴソゴソ
カバンの中をあさる。
「あった。」
「あ・・・・・・・・・・」




「お姉ちゃん、エルビル様の心のカケラはひびき様の心に
 埋め込んであるんだよ?ひびき様はエルビル様みたいに
 お優しいし、お美しいし・・・・・
 きっと、エルビル様がいるんだよ。
 エルビル様の血筋ってだけで、あんなに似ているんだもん。
 大丈夫だよ・・・・・」
「うん・・・・・ありがとう・・・・・・・」
「私、エルビル様がいたから、心のカケラを
 無くさなかったのかなぁ・・」
「ねぇねぇ、心のカケラって何ー?」
「わっ!ひびき様、聞いてらしたんですかー?」
「心のカケラがウンチャラカンチャラって所までー」
「そうですか・・心のカケラは、私達の心についている
 宝石の事です。私達、妖精の心には、あるんですよ。
 ま、妖精と女神様だけですがー。
 エルビル様は女神だから心のカケラがあるのですよ。
 その心のカケラはひびき様、つまり血筋に繋がるのです。
 でも、女神がいるのなら、その親戚は皆、女神になるはず
 なのに、どうしてひびき様は人間なのでしょう?」
「え?え?種族、妖精だったんだーっ!」
「はいー、妖精の種族は、昔から女神の種族の
 召使いの種族は妖精なんです。
 他に天使も召使いになる事がありますねぇ。」
「へー、そうなんだー!」
「はい。ひびき様には、知っておいてもらいたいですから、
 教え甲斐がありますねー」
「ふーん・・・・・」
♪〜♪♪〜〜♪〜♪♪♪♪♪〜♪♪〜
「ん?メールだぁ」
「・・お姉ちゃん」
「メール、読んでみて・・・・・」
「跡継ぎ問題が・・・・・・・」
「なくなった!」
「お姉ちゃん、良かったね!」
「うん・・・・・・・・・・・・・・・」
「おとーも、おかーも、ほどいてくれたんだ・・」
「私を縛っていた紐を、ほどいてくれたんだね・・・・・」
「お姉ちゃん、おとーとおかーが、写真も送ってくれたよー」
「ん?」
「笑ってる・・・・・おとー・・おかー・・」
「ひっく、ひっく、おとぉ、おかぁ、・・ひっく」
「うぅ・・おとぉ、おかぁー!」
「うわぁぁぁぁぁん!おとー!おかー!」
「あああああ!うえええん!」
「桜花さん、また会える日を・・待ちましょう。」
「待ちましょう・・・・・」
「桜花さん・・・・・・・・・・」
「コレ、もらい泣きって、言うんだよね・・」
「ひっく、うぅ・・」
「ひびき様ぁ、悲しいよぅ・・・・・」
「何でかな・・・・・ひびき様がいつもより・・
 暖かく・・思えるよ・・・・・・・」
「うん・・」
「うん・・・・・私は、幸せ者だね・・・・・」
「皆が・・いるんだもの・・・・・」
「桜花さんが、側にいてくれて・・
 すごく嬉しいよ・・・・・」

「ふぅ・・」
「落ち着いた?桜花さん」
「はい・・・・・・・」
その家を見守る者がいた。
名はミズキナ・フェイル。
日本名としては水樹と言う。
そしてフェイルと言う名字。
皆さん、もう、わかったと思います。
そうです。桜花と香奈の母なのです。
「ふふふふふ・・オウカラもカナミーもひびき様に
 甘えてる・・もう・・・・・」
その気配を感じたのは、香奈だった。
「この気配は・・・・・」
その耳をピクピク動かした。
ガサガサッ!
確かに聞こえた。
(おかー?)
そのおかーだった。
そこに向かってゆっくりと歩いて行く。
「お・か・あ?」
「ひっ!」
「何がひっ!よ〜、久しぶりに会う子供にする態度ぉ?」
「でも・・会えて良かった・・・・・」




「コラ、泣いちゃダメよぉ!」
「でも、私に会った事は言ってはいけないわ・・」
チクッ!
「あ・・」
「ま・・・・・麻酔・・針?」
フッと意識が遠くなる。
「ごめんね・・カナミー」
よいしょっと香奈を持ち上げると、
家の玄関の所へ寝かせた。
「またね。カナミー・・・・・・・・・・」
そのまま、美女は去って行った。
悲しみのつまった背中をコチラに向けて
悲しそうに去って行った。


「・・ん?」
「あぁ、気がついた?」
「あのぅ・・おかーは?」
「え?おかーなんて居なかったよ」
「玄関に倒れてましたしね」
「疲れてたんでしょう・・・・・」
「んーっ!」
大きく背伸びをした。
「おかーが麻酔針を持ってたなんて・・・・・・・
 甘く見過ぎていた・・・・・」
「んー?おかーが何だってぇ?」
「いや、何でもないの」
「何でも・・・・・・・・・・」
そのまま少女は窓から無限に広がる空を見た。
すーっと透き通る空色、それは、
どこまでもどこまでも続いて行くのでありました。

「うー。暇なのー」
「まぁまぁ、優歌ちゃん」
「あーそーぼー」
「あのねぇ、今、武器を研かなきゃいけないよ」
「うー、札は研けないのー」
バサッ!
「ん?」




「ははははは・・・・・・・」
「羽ーっ!!」
ビクッ!
「なな、何ー?」
「羽、背中に・・生えて・・・・・」
「落ち着いてー」
「おねねの背中に羽が生えてるのー」
「え。」
「待って下さい、ひびき様に羽が・・?」
コクンコクン!
何回も頷く。
「はーねー」
「え?私が?何?」
「おねねー、背中に羽が生えてるのー」
「えええええええ」
背中を見ようとする。
「本当に?」
コックン。
皆で一斉に頷く。
「ひーーーーー」
「多分、エルビル様に近づいたのでしょう」
「種族が変わるのは珍しい事ですが、
 まぁ、ひびき様なら考えられるでしょうね」
「えー、でもぉ、こんなの・・・・・・・・・・」
パタパタと羽を羽ばたかせる。
「ひーーーーー」
「平気ですよ。優歌さんなんか、ずっと、
 羽と向き合って来たんですから」
「だーけーどー」
「おねねぇ、可愛いよぉ」
「そ・・そうかなぁ」
「うん、可愛い」
「じゃあ、別に・・いいかなぁ・・・・・・・」
(本当、可愛いなぁ、単純だし)
皆、こんな事を考えているのでした。
「飛べますかー?」
「ん・・・・・・・」
パタパタパタパタパタ
「わー!飛んだー!」
「おー」
「か・・・・・」
(可愛すぎる・・)
「夏海さん、どうしたー?」
「いえ、何でも・・・・・・・」
ピョコ。
「あ、羽、しまう事も出来るんだー」
「羽、一枚ちょーだい」
「ダメー!無くなったらイヤだからー!」
「ぶーぶー」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その時、空はすぅーっと透き通っていた。
只、その空を飛べるというだけで、
いいものだと思った。

ゴーンゴーンゴーンゴーンゴーン
「・・・・・ご飯だ」
「んー、今日は山の食べ物を。」
「ほんとー!?」
「ハイ、美味しいマイタケを買っておいたんです。」
「後、色々なキノコやお肉も買っておきましたから、
 あ、お野菜もありますね、今夜はお鍋にしましょう。」
「わーい!お鍋ー!」
「でわ、準備に取り掛かります。」
「わーい!」
ガチャガチャ、トントン、グツグツ、ジュワー!
「ふぅ、出来ました。お鍋は美味しいのに早く出来て
 いいですね。」
「わー!美味しそうー!」
「ねぇねぇ、夢月と陽穂にも食べさせたーい!」
「いいですよー」
「○▽@×△☆★¥%$#♪”<<○☆。×>△△」
「うー、おはようです、マスター」
「マースーター、いい匂いするー」
「きょーは鍋よー」
「クンクン、本当だ。お肉食べたい」
「いいよー、取ってあげるー、ちゃんと冷ますのよー」
「♪」
「マスター、キノコ、エノキタケ」
「うん!」
「美味・・・・・あむあむ」
「お姉ちゃん、ポン酢取ってー!」
「私、大根おろしー!」
「ん、パクパク、んむんむ」
「美味しー♪」


10分後・・・・・・・


「終わりましたね」
「もう寝よー」
「そぅですね」
「ぉやすみぃ〜」
「〜Zz」
「・・・・・・・・・・」


11時間後・・・・・・・


「んー」
「ふわあーあ」
「ん?」
そこにあったのは、昨日よりも大きくなってる
ひびきの羽でした。




(大きくなってる・・・・・)
ちょっとドキドキしてます。
「ひびき様・・翼が大きくなってます」
「え?」
「んー、ちょっと羽の肌触りとか感触が違うと思ったら
 大きくなってたのかー」
「てっ・・・・・えー?!!」
「ひびき様、鈍い・・・・・・・」

「わー」
「でも、凄い事だよね?」
「もっと大きくなるのかなぁー」
「イヤ、ひびき様、翼の成長は特殊な羽でしか出来ないのです」
「ひびき様、エルビル様の血筋だからでしょうか・・・・・」
「どーしてー?」
「女神の羽は育ちますよ」
「エルビル様が女神だから・・ですかね」
「その特殊な羽を空羽。つまり(くうは)と呼びます」
「空羽の成分は大きく分けて宝石部分、精力部分、
 体力部分、そしてこの翼には光分という
 不思議な力が秘められています。
 そしてこの宝石部分と言うのは、つまり、翼の美しさを
 保つ為の成分です。この成分達は女神の力で生きています。
 そしてこの不思議な光分。コレは全体を保つ為に必要な
 成分です。この部分が無ければ翼はバランスを崩し、
 羽は無くなってしまいます。なので、羽と言うのは
 不思議な物なのですよ。羽は女神や天使や妖精や悪魔などの
 体の一部です。何故、空羽と呼ぶのかは、
 空のように美しく、清らかで・・
 そして、一番なのは、心があるからです。
 この空羽には心があるのでいつも正しくコントロール出来る
 のですよ。」
「ふえー@@」
「あ、すいません、喋りすぎました」
「でも、詳しいんだね」
「ハイ・・そういうふうに育てられましたから」
「あ・・・・・そうか、跡継ぎ・・・・・・・・・・」
「も・・んだ・・・・・・・い・・・・・?・・・・・・・」
「ハイ。跡継ぎは・・・・・」
「色々と・・大変でしたから」
「ごめんね・・・・・・・・・・」
「イイエ・・別に平気です」
その頭にそっと乗った手は、ひびきの手だった。
「暑いですね」
「もう夏だからかなー」
「・・・・・・・いいですね、夏は」
「そうだ。お休みに海でも行こうよ」
「きっと・・楽しいよ」
「は・・・・・」
「はい!」
「ん・・・・・水着買う?」
「はい・・・・・・・」
「じゃ、今日か明日に」
「はい!」

「わぁ〜!」
「可愛いー」
今日、私達は水着を買いに来ている。
「休日だもんねー」
「桜花さん、コレなんかどう?」


「・・・わぁ!」
「コレにします!」
「んっふっふっふー」
「じゃ、行こうか」
「ハイ!」


20分後・・・・・・


「おーうーかーさーん!」
「あう・・・・・・」
「さぁさぁ、来て来て」
「うぅ」
「お、来た」
「わぁー!」




「・・・・・・」
「可愛いですよぉ!桜花さん」
「ねー、夏海さーん」
「へ?」
「・・・桜花さんって・・なかなか・・・・・・」
「私のより少し小さい・・・ぐらいか・・・」
「どうしたの?夏海さん」
「いいいい、いーやー、可愛いよねぇ、あは、あははは」
「でも、夏海さんも上着かけてないで脱げばいいのに」
「いやぁ、私はココで大丈夫。海に入ってなよ」
「んー」
「わかりました・・・・・・」
「輝石さんもですかー?」
「はい。」
パクッと焼き鳥を食べる。
「じゃあ、行ってますねー」
「うん。」
「パクッ、はふはふ」
「よー、お嬢ちゃん」
「?」
「可愛いねー、」
「何ですか、あなた達は」
「輝石さん、コレ、噂のナンパって言う・・・」
夏海が輝石の耳元でコショコショ話している。
「わー、美味しそうだね、一本くれよ」
男が輝石の手の上のお皿から焼き鳥を一本とって・・・
食べた。
「ん?」
「なんか、イヤ〜な殺気が・・・・・・」




「ターべーターナー」
「ひィー!」
男達は逃げていった。
「輝石さーん?」
「ターベーター」
「私、食べてないですよー」
「はっ!」
「すいません・・・・・・」
「昔、家が金持ちだったもので、焼き鳥なんて食べさせて
 もらえなかったですから」
「輝石さんってお嬢様だったの?」
「まぁ・・家が町一番の大きいお屋敷で、
 メイドが80人ぐらい仕えてて、
 服がドレスばっかりで、
 寝巻きはウサギのフワフワパジャマで、
 学校が超一流お嬢様学校で、
 食べ物は私の好きな物でフルコースがついてて、
 屋敷の庭に虎を一匹飼ってるってだけですけど」
「うーわー・・すごー」
「なつかしいです・・
 色々な物を習ってたんですよー。
 絵画、バレー、バレーボール、舞い、茶道、華道、
 ろくろ回し、食器などの絵づけ、縫い物、
 アクセサリー作り、ガラス細工作り、
 獣医経験、医者経験、歯医者経験、
 ぬいぐるみ作り、人形作り、外国語など・・・・・・」
「・・・・・・」
「夏海さーん!輝石さーん!」
「おー」
「夏海さん?聞いてますか?」
「輝石さん、私の焼き鳥食べます?」
「はいっ!」
エルフの長い耳がピコピコと上下に動いている。
よっぽど嬉しいのだ。
「はふはふ・・美味しいー」
「^^」
「ふぁふぃふぁふぉーふぉふぁぃふぁふ(ありがとうございます)」
「いいんですよー」
「ふぅ・・」
「潮風が気持ちいいですねー」
「はい・・・・・・」
「何故かまだまだあるんだよね、札(優)」
「よし!召喚しよ!(優)」
「¥@×※○△◆◇#(優)」
ファァァァァァァ
それは光に包まれていた。
「妖精・・・・・・・(優)」
「始めまして、あなたが私のマスターですか?(?)」
「あぅの・・(優)」
その華麗な姿にさすがの優歌も圧倒された。
ただ、その妖精を見るだけで目眩がした。
「あなたは・・・・・(優)」
「桜の妖精・・名はあなたが決めて下さい(?)」
「桜の妖精・・・・・(優)」
「名は・・陽穂・・はるほ・・(優)」
「かしこまりました(陽)」
スウッと優歌の頬に涙が流れた。
懐かしい様な気持ちで溢れたから。
「マスター?(陽)」
「どうしました?マスター(陽)」
優歌の背中に、小さな手が触れる。
「ごめんね・・泣いたりなんかして・・(優)」
「マスター?マスター?(陽)」
キッ!
優歌は涙を拭いてビシッとした顔をした。
「行くよ!陽穂!(優)」
「はい(陽)」
「jsjsdushddhsduis(陽)」
「hcxusdcgdyusdysdgsudu!(陽)」
桜の妖精は桜を使う。
花を使う彼らを英語でフラワーフェアリーと言う。
フラワー。
今の光景は・・・・・・・・・・
桜の花びらが飛び散る・・・・・
いや、妖精の手から無限に広がる、
桜の花や花びら達・・・・・・・
「hxjhcdushtsnejheu(陽)」
「hucsdygsjdhsdgsyghtsvtsytsdtasuydgsua!!(陽)」
そして手からは桜色の光。
花びらが合わさった様な・・・・・
「うわぁ!(騎)」
「ぐは!(騎)」
「マスター、コレでいいですか?(陽)」
「う、うん、ありがとぅ・・(優)」

「行けぇー!!!!!(春)」
「うわぁ!(ひ)」
「おっどろいたー!(ひ)」
「あぁ、春香おねねはリーダー任されたんだって(優)」
「へぇ・・すごいなぁ・・・・・(ひ)」
「やぁー!!(春)」
「すご・・・・・(ひ)」
その可愛らしいツインテールの髪は風に乗って流れた。
その風は春香の髪を揺らし続けた。
「く・・!(春)」
「春香さん!!(ひ)」
「おめぇ、剣士のリーダーだぁて?(騎)」
「そ・・そうだよ(春)」
「なんか文句でもあんのかい?(春)」
「1つは女の事。(騎)」
「2つは捕まりやすい事。(騎)」
「3つは・・可愛らしい事。(騎)」
「ひ・・!(春)」
男は春香に顔を近づけた。
「おめぇ、俺の彼女にならねぇか?(騎)」
「コラー!戦場でナンパは良くないー!(ひ)」
「ひびき!?(春)」
「とぉ!!(ひ)」
「なんだぁ、仲間のご登場か・・(騎)」
「あーあ、せっかく可愛い女捕まえたのによ!(騎)」
「ひびき・・大丈夫?(桜)」
「うん、平気よ!桜乱さん!!(ひ)」
「良かったぁ・・・・・(桜)」
「いつ知り合いになったの?その男。(春)」
「あぅの・・いい、岩の後ろでぇ・・えっと、(ひ)」
「何でもいいじゃないですか!いいですよ!いい!(ひ)」
「あ・・うん・・・・・(春)」
「だぁれ?(桜)」
「この人は春香さんよぉ(ひ)」
「でね、この人が桜乱さん!!(ひ)」
「へぇ・・(桜)」
「へー・・(春)」
「よろしぃ・・ゴッツン!!(春・桜)」
「いったぁ・・(桜)」
「いたたたた(春)」
「あぅ、すいません!(桜)」
「こちらこそ!!(春)」
「プッ・・・・・(春・桜)」
「アハハハハ!!(春・桜)」

「やーっ!!」
「わぁ、輝石さんも派手にやってるなぁ・・」
「huxhcdufbgystfsdhasudyuw!」
「ぐっ!」
「なかなかやるなぁ・・」
(マリア様・・・・・・・)
ドンッ!
力強く地面に杖をつける。
「当たり前であろう!コレもマリア様のお導き!」
「マリア様だぁ?」
「そうだ!」
「そんなもん、戦争には意味ないんだ・・・・・
 よっっっっっっっ!」
「な・・・・・!」
倒れた輝石の顔に剣を突きつける。
「ななななな、何を・・・・・」
その銀髪の長い髪は頭のてっぺんから地面まで
少し震えながらもついている。
「テメェ殺しても意味ないか・・」
そっと呟いたその騎士は、輝石の前から消えていった。
「輝石さん!大丈夫??」
「う・・うん」
(あの男・・どこかで・・・・・)
「どうしたの?」
「ううん、何でもないの・・ごめんね」
「いえ、無事で何よりです!」
「うん・・・・・」
(まぁ、いいか。今はココで・・・・・・・
 ココで仲間が・・皆が居るのだから)

「ふぅ・・・・・(夏)」
夕暮れに染まりながら弓矢をさげる。
もう限界と言う顔をした。
夕暮れが眩しくて薄目を開けて
悲しい顔をした。
夏海もこんな顔をするのか・・・・・と。
「戦場を甘く見ていた私が悪う御座いました。(夏)」
独り言を呟き上を見上げる。
「もう嫌だよ・・・・・(夏)」
目からは涙がこぼれ、
腰を下ろした。
もう来たくはないと言うように。
「そろそろ・・集合時間・・か(夏)」
呟きながら、集合場所に集まる。
自分の部屋決めをするのだ。
「え〜、これから部屋決めをする。(騎)」
「一グループ6人だ!(騎)」
「えと、私と春香さんと優歌ちゃんと輝石さんと夏海さんと・・
 桜乱さん、来れますか?(ひ)」
「うん、平気だよ。(桜)」
「部屋決め決定・・でいいですかね?(ひ)」
「さんせ〜い!!(皆)」
「じゃ、部屋に行きましょう!(ひ)」
「ゴー!(皆)」


5分後・・・・・


「着いた〜(優)」
「お!なかなか良い部屋だねぇ(夏)」
「ベッドもあるしぃ、(優)」
「食料・・は(ひ)」
「部屋に積んであるのでも山のでも海のでも。(夏)」
「あるだけ食べろって事・・か(春)」
「お風呂・・は(ひ)」
「あ〜!!(ひ)」
(しまった・・桜花さん・・女だったっけ)
「ねぇねぇ、桜花さん!(ひ)」
「なぁに?(桜)」
「お風呂は・・どうします?(ひ)」
「う〜ん・・・・・(桜)」
「そうだ!(桜)」
「?(ひ)」
「別風呂だ!(桜)」
「別・・風呂?(ひ)」
「うん、一個だけ別風呂があるでしょ?(桜)」
「あの、大切な事情がある人だけ入れる・・?(ひ)」
「うん、あのお風呂!(桜)」
「そう・・ですね!(ひ)」
「こーら!そこ、何話してるの?(夏)」
「いえいえ、何でもないですよぉ〜(桜・ひ)」
「じゃ・・今日は終わり!(夏)」
「ばたんきゅーで寝ちゃいましょ!(夏)」
「ご飯とお風呂は・・(春)」
「あーした!あーしたー!(夏)」
「おやすみぃ〜♪(夏)」
「よっぽど疲れてたんですね〜(ひ)」
「私達も寝ますか(輝)」
「うん!(皆)」
「おやすみ〜・・・・・(皆)」

「うにゅ〜、朝ね〜」
「ん・・」
「おはよー・・」
「ん、寝癖が・・」
「んみ〜」
「・・・・・」
「洗面所で顔洗ってくる〜」
「優歌、髪にゴミが・・」
「うにゅ〜」
「私はお風呂に・・朝風呂なので」
「私も入る〜」
ザッパーン!!
「いいですねぇ・・疲れが取れます」
「うん・・気持ちぃ〜」
「みなさーん、朝ご飯作りました〜」
「ひびきぃ、そこのお醤油・・」
「は〜い」
**ひびき様*****
「ん?」
「今、誰か呼んだ?」
「ううん〜」
「ん〜・・」
**ひびき様*****
「?」
**今、行きます。かならず・・*****
**連れ戻して・・みせる*****
(何?この声・・)
(皆は聞こえないみたい・・)
「ま、いいか」
「ん??」
「ううん、何でもない」
パクッ!
「美味しい〜♪」
「よし!戦場に行こう!」
「うん!」


 10分後・・・・・






「よし・・!」
「やぁ〜〜〜〜〜!!!!!」


「ヤーッ!!」
それは大きく気高く、
必死の声。
倒れて行く騎士達を見ながら
命がけで。
「タァッ!タァッ!タァァァァァァ!」
槍をブンブンと振り回し、
空転させ、
取る。
勝利を取り、
ただ気高い目をしている。
**ひびき様*****
「また?!」
**その体を汚してはならない*****
「あー、もう!あなたは誰なの?」
**忘れてしまいましたか・・*****
「何よ?」
**前世の事です*****
「・・?・・・・・」
**女王が住んでいました*****
**それはそれは綺麗でお優しいお方です*****
「・・・・・・・・・・」
**でもこの国の平和の為に力を使い・・*****
**とうとう力尽きてしまいました*****
**そして女王は言いました*****
**「来世に私の血筋を探しなさい」と・・*****
「それで・・私が血筋だと?」
**はい*****
「女王には変なアザがなかった?」
**ありました。胸元に*****
ごくん。
唾を飲み込み、自分の胸元をめくる。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「あ・・・・・」
「あった・・」
**ひびき様・・*****
フワワワワワワワワワン
光の中から綺麗な女の人が出てきた。
「姫様!」
「あ・・なた・・・・・」
「私は、香奈です!かな!」
「香奈ちゃん・・・・・」
「香奈でいいのに・・」
「いいの」
「はぁい・・」
「ひびき〜!どうしたの〜??」
ササッ!
私の後ろへ隠れた。
「あっれ〜?おねねの知り合いなの〜?」
「はひ!ひびき様を呼び捨てや・・おねねなんて」
「うう〜・・」
「香奈ちゃん、どんまい・・・・・」
「ひびき様・・」
「うん?」
「私・・・・・」
(ここでやって行けるの〜??)
「なぁに?」
「い・・いいえ・・・・・」

「ついたよ〜」
「こんな貧相な所にひびき様が住むなんて・・」
「そこ!ブツブツ言わない!」
「本あるよ〜」
「さっすがひびき様!お優しい〜♪」
「この本なんかどう?」
「(半月の宝石)・・?」
「そう、天使の城にある半月の宝石のお話!」
「て・・んし・・・・・」
「よ・・読んでみます!」


「・・・・・・・・・・」






「ふむ。」
「この大王は能天気すぎますね。」
「半月の宝石にどうして結界を張らないの??」
「ふむふむふむ・・」
「・・・・・ふふ、真剣に読んでる・・」
「おねねぇ、私、暇〜」
「うん、遊ぼうか。」
「お風呂・・沸かしときますね」
「うん!」
「夕ご飯、里芋の煮っ転がしぃ!」
「いいですよ〜」
「じゃ、お先にお風呂入るね」
「はーい」
「ああああああああ!!」
「え?え?」
「え?あ、の・・本で・・」
「ふぅ、そっかぁ・・」
「だって、無実の罪で捕まったんですよ?」
「それで殺されかけて・・」
「あの〜、話が見えませーん・・」
「まぁ、そういう事もあるよ」
「うん・・あ!ふぅ・・、良し!」
「・・・・・」
「そこ、もう、口閉じて・・」
「え??」
「今上がりました」
「じゃあ、入りまーす」
「皆で入ろう!」
「うん!」


25分後・・


「ごーはーんー!」
「あ、香奈ちゃん、そこのゆずポン取ってくれない?」
「はーい」
「やっぱ、魚にはゆずポンとお醤油ねー」
「大根おろしもまた美味し♪」
「大根けずるの、香奈ちゃんも手伝ってくれたんだよ」
「あ・・の、頑張りました・・・・・」
ボンッと顔を赤くする。
その頭をナデナデと撫でる。
「ひびき様・・」
「明日は香奈も手伝ってね」
「・・・・・はい!」
「じゃあ、おーやーすーみ♪」
「おやすみ〜」
「皆で戦いましょう!」
それを言ったには春香だった。
「だってこのまま戦わなかったら罪の無い住民が・・」
「春香さん・・・・・・・」
「だから!だから!だか・・ら・・・・・・・」
「・・・・・皆で戦えるかはわかりません・・・でも、」
「でも、私はこの町の住民を守りたい!」
「この町を守りたいから!だから・・」
「一緒に戦ってくれますか・・・・・・・?」
「はい・・・・・!春香さん!」
「私もやりましょう。」
「やるよぉ〜♪」
「全力を尽くします!」
「俺ぁ、ダメか?」
「王様ですから我慢して下さい。」
「チッ、キツイぜ輝石さんよぉ」
「あはは♪でもおじさんじゃぁ、無理だよぉ〜♪」
「優歌ぁー!お前もキツイぞぉー!!」
「あはは♪」
「皆さん、遊んでいる場合ではありません。」
「わかってるよ!でもね・・・・・?」
「今はこうしていてもいいよね・・・・・?」
「・・・・・・・はい・・」
「そう・・・・・ですね・・」

「皆さん、それでは・・行きますか?(輝石)」
「はい!わかりました!(春香)」
「この服でいいのかなぁ〜?(優歌)」
優歌はなんだかどこかの国の民族の着ている様な服を持ってきた。
「何・・それ・・・・・(ひびき)」
「ん〜とねぇ、お洋服のお部屋にあったの〜(優歌)」
「それじゃぁ、身を守れないわよ(夏海)」
「そうですね。生地が普段着ではダメです。(輝石)」
「鎧などは無かったのですか?(輝石)」
「なかったー(優歌)」
「王め!鎧も用意しないでこんな生地で戦わせようと・・」
「ははは!苦しむがいい!(王)」
「なんだと!(夏海)」
「我をいじめた罰だ!ははは!(王)」
「この人どうする?殺しちゃう〜??(優歌)」
「優歌ちゃん・・ブラックな事を言わないで・・・・・(ひびき)」
「腹黒らしきものでしょ〜??知ってるよ〜ほめて〜(優歌)」
「え・・それは褒めていいのか・・・・・(ひびき)」
「優歌ちゃん・・壊れないで・・・・・(ひびき)」
「え〜?なんの事?なんの事?(優歌)」
「うえーん!春香さん助けて〜!(ひびき)」
「・・・・・って呼んで?(春香)」
「へ?(ひびき)」
「春姉って呼んで?(春香)」
「え・・(ひびき)」
「誰かに呼んでもらってたような・・(春香)」
「なつかしい気がするから・・・・・(春香)」
「へぇ・・わかった!春姉!(ひびき)」
「ありがとう^^(春香)」
「ねぇねぇ、着ないの〜?(優歌)」
「え・・って、もう着てるし!(春香)」
「王様は?(ひびき)」
「縄でぐるぐるしてなんかのお部屋に閉じ込めた〜♪(優歌)」
「悪魔だ・・顔は天使で心は悪魔だ・・・・・(ひびき)」
「うん?(優歌)」
「いふぇ、なんふぇふぉありまぺん(びびってる)(ひびき)」
↑いえ、なんでもありません
「私達も着なきゃね・・・・・(ひびき)」
「うん・・・・・(春香)」

「うわぁ、想ったより可愛いねぇ〜(ひ)」
「でもやっぱり生地が薄いよ〜(春)」
「でもコレしかないみたいですから。(輝)」
「ん〜・・かぁいいからいいじゃん!(優)」
「俺ぁ、城いなきゃあならないみたいだからな・・(葉)」
「はい・・すいません。(輝)」
「でも・・あの・・・・・胸が・・(夏)」
「あ、夏海さん用もあるよサイズがいっぱいあったから!(優)」
「あ・・うん(夏)」
   7分後・・・・・
「着たよ〜(夏)」
「よし!OKね!(ひ)」
「どこ行けばいいの?(春)」
「どこだろぅ・・・・・(ひ)」
「でもコレだけの人数じゃ無理だよぉ〜(優)」
「いや、(輝)」
「外に戦ってもいい方達がいます。(輝)」
「え・・もしかして、住民で?(ひ)」
「はい。(輝)」
「え、だって皆がしんぢゃわないように・・(ひ)」
「だから皆で戦おうって言ったのに!(ひ)」
「でも・・・・・(輝)」
「違うの!違うの!そういう事じゃないの!(ひ)」
「私は皆を守りたかっただけなのォォォォォ!(ひ)」
「ひびきさん・・・・・(輝)」
「無理なのです。皆で戦って勝利をつかm・・(輝)」
「ダメなのォォォォォ!(ひ)」
「やめて下さい!(輝)」
「私は皆で勝とうと想ったのです!(輝)」
「ひびきさんは・・狂いすぎです。(輝)」
「狂います・・・・・(ひ)」
「狂います狂います。狂う狂う狂う!(ひ)」
パン!
輝石の平手打ち。
私は我に返ったように目を大きく開いた。
「ごめ・・んなさ・・・・・い(ひ)」
「はぁはぁはぁはぁはぁ(輝)」
「あなたは・・どれだけヤバいのですか・・(輝)」
「ちょっと・・やりすぎたね・・・・・(ひ)」
「ごめんね・・・・・・・(ひ)」
「ううん、いいの!忘れよう!(春)」
「うん!(ひ)」

「ねぇ、武器は?(ひ)」
「武器の部屋もあったよ〜!(優)」
「どこに?(ひ)」
「あそこ〜!(優)」
「あそこね〜(ひ)」
ガチャッ
「うわぁ〜、すごいいっぱいある〜(ひ)」
「でしょ〜?(優)」
「私、槍がいいな!(ひ)」
「私は剣!(春)」
「私は弓矢で〜(夏)」
「私は魔法で結構。杖があればもっといいのですが・・(輝)」
「杖もあるよ〜(ひ)」
「助かります。(輝)」
「私ね〜、お札でいいの〜(優)」
「お札でね〜、召喚できるのよ〜(優)」
「へぇ〜、すごいね〜(ひ)」
「うん!(優)」
「よし!コレでOK!(ひ)」
「行くよ!(ひ)」
ギィィィィィィィィィィ
そして、新たな運命が幕を開ける・・・・・

ザッザッザッザッザッ
騎士の歩く音が大きく聞こえる。
「ココが・・・・・戦場・・(春)」
「すごい人の圧力・・沢山、騎士を用意してたんだ・・(ひ)」
「あぁ、戦うのですね・・(輝)」
「すいませんマリア様。私は・・どうすれば・・・・・(輝)」
「輝石さん・・・・・(ひ)」
「○×△∴@*:;>」<(?)」
「え?(ひ)」
それは、ある岩の後ろから聞こえた。
私は、岩の後ろへ行ってみた。
「△@×∴○☆+(?)」
「あなたは・・誰?(ひ)」
そこにいたのは、綺麗な肌、綺麗な唇、金色の髪。
目などは帽子に隠れて見えない。
男の人のようだ。しかし男装のようにも思えた。
「僕は、桜乱・・おうらんだよ(桜)」
「桜乱さん・・ですか(ひ)」
「さっきの呪文みたいなのは?(ひ)」
「あれは・・エルビル様の・・・・・(桜)」
「いや、なんでもないの・・気にしないで・・(桜)」
「綺麗な声・・ですね(ひ)」
「僕は男だよ・・でも・・・・・(桜)」
「ありがとう!(桜)」
その声はずっと明るくて、
元気な女の子のようだった。
「ねぇ、桜乱さんは、本当に男なの?(ひ)」
ギクッと思ったかのように目を大きく開いた。
「男だよ・・なんで?(桜)」
「だって髪、唇、肌、声、男の人とは考えられないよ(ひ)」
一瞬、桜乱はくすっと笑った。
「そりゃあ、まいったなぁ・・そうだよ。僕は女(桜)」
「本当の名前は・・桜花。おうかなんだ(桜)」
「どうして男装を?(ひ)」
「家庭の事情でね・・跡継ぎ問題・・(桜)」
「当家の跡継ぎは男だーって・・(桜)」
「僕も、本当は男なんていやだった・・(桜)」
「でも生まれた時から男として育てられて来たんだ・・(桜)」
「剣道、柔道・・僕は茶道や華道をやりたかったけど・・(桜)」
「ダメだったなぁ・・やっぱり(桜)」
桜花は苦笑いをした。
その不自由な笑い方は痛々しかった。
「桜花さん・・(ひ)」
「桜乱って呼んで。その呼び方に違和感感じちゃう・・(桜)」
「僕は男って言っといて・・(桜)」
「え?誰に?(ひ)」
「君の知り合う人・・皆に(桜)」
「・・・・・はい(ひ)」
そのまま桜花の姿は消えていった。
「ひびき〜どうしたの〜?(春)」
「なんでもないの〜!今行く〜(ひ)」

「ルリル軍が責めて来たぞー!(騎)」
「皆、自分の場所で待っていろ!(騎)」
「えと、弓矢の場所は・・(夏)」
「魔法の場所はアソコですね・・(輝)」
「えとぉ、剣はぁ〜・・(春)」
皆、自分の武器の場所に行った。
「えと、槍の場所は・・・・・(ひ)」
そこにいたのは、
桜花だった・・別名、桜乱。
家庭の事情で男装している麗人。
「桜花さ・・いや、桜乱さん・・?(ひ)」
「あ・・ひびきか・・君も・・槍なの?(桜)」
「はい^^(ひ)」
「そうなの・・なんか・・安心かも・・(桜)」
「え?どうしてですか?(ひ)」
「だって、知らない人ばかりじゃなんか緊張するの・・(桜)」
「ねぇ、内緒にしててくれた?(桜)」
「へ?(ひ)」
「あの・・・・・(桜)」
桜花は顔を赤く染めた。
そして私の耳元で言った。
「私が・・女って事・・・・・(桜)」
「はい!約束・・しましたから^^(桜)」
「ありがとう・・(桜)」
「家庭の事情を勝手に言ったりはしないよ^^(ひ)」
「うん・・・・・(桜)」
「あの・・・・・・・・・・(桜)」
「うん?(ひ)」
「よろ・・・・・よろしくね^^(桜)」
「うん!よろしくです!(ひ)」

「弓矢よーい!(騎)」
「発射!(騎)」
ビュンビュンと矢が飛ぶ。
ルリル軍の騎士達に刺さる。
「くっ(ひ)」
(なんて残酷な風景・・コレが・・戦場?)
(夏海さんなんて・・手が震えて滅多に当たらない・・)
ドドドドドッと剣士が入ってくる。
「やぁ!とぉ!(春)」
(春香さん・・・・・頑張って!)
「槍使いだ!用意しろ!(騎)」
「いよいよだ!(ひ)」
「くっ!(桜)」
「桜乱さん・・・・・(ひ)」
「だ・・大丈夫だよ・・(桜)」
「はい・・無理は禁物ですよ・・(ひ)」
「うん・・あっ!行くよ!(桜)」
「はい!(ひ)」
「ハァァァァ!(ひ)」
「ヤァ!(ひ)」
「ぐは!(騎)」
(良し!この調子で・・!)
「キャッ!(桜)」
「桜乱さん!?(ひ)」
「ケケケケケ!こいつぁ仲間に出来るな!(騎)」
「桜乱さんを離して!(ひ)」
「そいつぁ出来ねぇお願いだ!(騎)」
「こいつぁ俺らの仲間にするんだ!(騎)」
「○×@:*#$∝¥!(?)」
「うわぁ!(騎)」
変な声が聞こえたかと思ったら、
桜花をつかんだ手に電気が通った。
「いじめちゃダーメ!おねねの友達なんだよ〜!(優)」
「優歌ちゃん!(ひ)」
「おねねのお友達さん、大丈夫〜?(優)」
「大丈夫だよ・・ありがとう・・(桜)」
「美人さんだね〜(優)」
「あう、えあ、やう!(桜)」
バッと帽子で顔を隠した。
優歌はどうしたのだろうと首をかしげる。
「おにに、どうしたの〜?(優)」
「大丈夫ですよ、おににはお兄さんって意味で男ですから(ひ)」
「ふぅ・・(桜)」
軽く息を吐く。
「札だ!獣を召喚しろ!(騎)」
「あ、私の出番だ・・じゃあ、またね!(優)」
「うん!ありがとう!(ひ)」

「○△¥∴∝*×$#(優)」
「ガァァァウゥゥゥ!(?)」
その姿は狼だけど翼の生えている獣だった。
これが獣札で召喚した獣。
「わーい!私の召喚した獣だぁ〜!(優)」
「名前は夢月ね!む・つ・き!(優)」
「はい。マスター。(夢)」
「わぁ〜喋ったぁ〜!(優)」
「その札で召喚された獣は喋るのです。(夢)」
「この(獣札)で?(優)」
「はい。(夢)」
「へぇ〜!(優)」
「マスター。命令を。(夢)」
「あの軍を倒してくれないかなぁ?(優)」
「はい。(夢)」
「ウォォォォン!(夢)」
その声は遠くまで響いた。
「「ウォォォォン!」」
その獣達の声は気高かった。
ゴォォォォォ!
獣はそれぞれ属性を持っている。
水、火、風、土、雷、光、闇、凍。
二つずつ持っているのだ。
優歌の獣の属性は・・・・・
風と光だった。
それは優歌の好きだった自然。
思い出の言葉。
******************

「ママぁ、お話ぃ〜(優)」
「はいはい^^」
「風様と光様」
「わぁ〜い♪(優)」
「ある日、風様が森で風を吹いていました。」
「その森は木が広がっていて、光が見えませんでした。」
「だから風様は風で木をどけようと思ったのです。」
「それでも木はどけられませんでした。」
「そしたら森に光様が下りて来ました。」
「そなたはこの森に光を導きたいのだな?」
「はい」
「その願い、叶えよう」
「光様がふうっと息を吐くと、森全体に光が溢れました。」
「風様は光様にお友達になって欲しい、と言いました」
「光様はOKしてくれました。」
「その後、二人は今も森を守っているんだってさ。」
「終わり。」
「わぁ〜い!(優)」
「ねぇ、優歌・・」
「なぁに?(優)」
「自然を好きになるなら、風と光にしてくれない?」
「どうしてぇ?(優)」
「このお話ね、ママお気に入りなんだ」
「だから・・・・・ね?」
「うん!わかった!(優)」
「ありがとう・・・・・」
******************

「よかった・・ママ・・・・・(優)」
「ママ・・・・・約束・・守れたよ・・・・・・・(優)」
「ママ・・・・・・・(優)」
「マスター?(夢)」
「いや、なんでもないの・・・・・(優)」
「よし!夢月!光のビームよォ!(優)」
「かしこまりました。(夢)」
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!
それは眩しい程の光が溢れるという光景。
ただ呆然としか出来なかった。
「うわぁ〜・・すごぉい・・(ひ)」
「やったぁー!大成功ぉ!(優)」
「ふぅ・・(夢)」
「夢月ぃ〜!成功ぉ!(優)」
「ありがとうございます♪マスター♪(夢)」
「夢月・・・・・・・(優)」
「ありがとう!(優)」
「マスター・・・・・・・・・・(夢)」